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2005/03/27

人を動かす D.カーネギー著 山口博訳 創元社刊

人を動かす

D.カーネギーが、1936年に出版した「How to Win Friends and Influence
People」の翻訳です。日本を始め世界中で読まれており、人間関係の古典といっても
いい本です。

ハードカバーで読みましたが、いつでも読める文庫がないかと思っていたら、創元社
から「ハンディ カーネギー・ベスト」という文庫3冊セットが発売されています。
「人を動かす」(D.カーネギー著 山口博訳)
「道は開ける」(D.カーネギー著 香山晶訳)
「カーネギー名言集」(ドロシー・カーネギー編 神島康訳)
春のセンバツも始まりましたが、人生の門出に贈る本としては最適だと思います。

この本は、カーネギーがYMCAの成人クラスで弁論術を教えるために作ったものです。
カーネギーはこのクラスを教えるにあたって人間関係について書かれた参考書を探し
ました。ところが、驚くことに適当なものがひとつも見つからなかったのです。
それで自分で参考になりそうな例を探し、1枚また1枚と増やしてきたテキストが15年
経って1冊の本になったのです。

読むとわかりますが、たくさんの事例を紹介しています。1936年(昭和11年)当時の
事例は古いのですが、カーネギーは最新の事例を加える改訂を丹念に続けました。
1955年にカーネギーが無くなってからは、ドロシー・カーネギーがそれを引き継いで
事例を更新しています。最初にハードカバーで読んだ時の印象とくらべると、新しい
読みやすい内容に変更されています。
ベンジャミン・フランクリンの例も紹介されており、「フランクリン自伝」を読むきっかけ
にもなりました。あらゆる人間関係の本がここから出発したといってもいいすぎでは
ないと思います。

人間関係の基本は古くて新しいもので、時が経っても変わるものではありません。

まとめを見るだけでもその内容の豊富さを感じていただけると思います。

まとめ

第一部.人を動かす3原則
1.批判も非難もしない。苦情もいわない。
2.率直で、誠実な評価を与える。
3.強い欲求を起させる。

第二部.人に好かれる6原則
1.誠実な関心を寄せる。
2.笑顔で接する。
3.名前は、当人にとって、最も快い、最も大切なひびきを持つことばであることを忘れない。
4.聞き手にまわる。
5.相手の関心を見抜いて話題にする。
6.重要感を与える―誠意をこめて。

第三部.人を説得する12原則
1.議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける。
2.相手の意見に誠意を払い、誤りを指摘しない。
3.自分の誤りをただちにこころよく認める。
4.おだやかに話す。
5.相手が即座に“イエス”と答える問題を選ぶ。
6.相手にしゃべらせる。
7.相手に思いつかせる。
8.人の身になる。
9.相手の考えや希望に対して同情を持つ。
10.人の美しい心情に呼びかける。
11.演出を考える。
12.対抗意識を刺激する。

第四部.人を変える9原則
1.まずほめる。
2.遠まわしに注意を与える。
3.まず自分の誤りを話した後、相手に注意を与える。
4.命令をせず、意見を求める。
5.顔を立てる。
6.わずかなことでも、すべて、惜しみなく、心からほめる。
7.期待をかける
8.激励して、能力に自身を持たせる。
9.喜んで協力させる

付録.幸福な家庭を作る7原則
1.口やかましくいわない。
2.長所をほめる。
3.あら探しをしない。
4.ほめる。
5.ささやかな心づくしを怠らない。
6.礼儀を守る。
7.正しい性の知識を持つ。

心に残った言葉

「常に相手の立場に身を置き、相手の立場から物事を考える」という、たった一つの
ことだけを学び取っていただければ、成功への第一歩が、既に踏み出されたことに
なる。

あなたの話し相手は、あなたのことに対して持つ興味の百倍もの興味を、自分自身
のことに対して持っている。

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