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2005/03/19

巧言令色多仁

タイトルを見て、おかしいなと思われたのではないでしょうか。
本当は「巧言令色鮮矣(少)仁」です。
広辞苑第5版には「口先がうまく、顔色をやわらげて人を喜ばせ、こびへつらうこと。仁の心に欠けることとされる。」とあります。
儒教の教えで、口だけの調子のいい者に徳のある人間はいない、という意味です。あまりいい言葉ではありません。

現在、日本経済新聞に「愛の流刑地」を連載中の渡辺淳一氏は押しも押されもしない大作家です。1999年(平成11年)1月3日の日本経済新聞の文化欄に、渡辺淳一氏のコラムが掲載されました。タイトルは渡辺氏の造語です。なぜ巧言令色多仁なのか。

渡辺氏がまだ無名の新人だったころの話です。
小さなバーによくいっていたのですが、そこのママが明るい人で、しょげていると「大丈夫よ、あなたは才能があるわよ」といつも励ましてくれました。そうすると不思議なものでだんだん元気になり、自信がでてきた。
ママは当然ながら渡辺氏の小説を一度も読んだことがなく、ある意味ではいい加減にほめていたわけですが、これを支えに努力した渡辺氏は、現在のような大作家になったわけです。

人間はけなされるよりは、誉められるほうが元気がでます。たとえ無責任にほめていても、それで元気になることがあるのです。
本当は才能があり、芽が出る人でも不遇の時期にくじけそうになることがあります。そこでどのようにして夢をあきらめずに努力を続けることができるのかが大事になります。もちろん本人の強い意志が必要ですが、まわりの人のはげましは大きい力をもっています。ぜひ自分のまわりに苦しんでいる人がいたら励ましてあげてください。元気をあげてください。きっとあなたの光がまわりを照らすように、元気が広がっていくと思います。

コラムの中に中高年の夫婦についての話も書いてありました。結婚して何十年もたっていて、家に帰ってもろくに会話もしない、そんな夫婦は多いかもしれません。そこで今度奥さんにあったときに、なにげなく「きれいだね」といってみてください。きっと奥さんはビックリした顔をしてあなたをしげしげと見るでしょう。「何か後ろ暗いことでもあるのかしら」
でも続けていっているうちに「私のことを気にかけてくれているのだわ」と本当に感謝をして、身きれいになっていくかもしれません。反対に「あなたのおかげです。ありがとう。」とたててくれるようになるかもしれません。

もちろん、無責任にこころをこめずにほめても効果はないと思います。真剣に相手のいいところをほめていけば、かならず幸せの波がひろがっていくのではないでしょうか。

身近なところからほめてみてはいかがでしょうか。

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コメント

コメント&TBありがとうございます。
いろいろなものの見方があるのだと思いました。本について沢山書かれているのでちょくちょく寄らせていただきますね。

投稿: impression | 2005/03/20 17:12

impressionさん
コメントありがとうございます。
ブログははじめたばかりです。
今後ともよろしくお願いします。

投稿: たっくん | 2005/04/04 23:25

渡辺淳一は押しも押されもしない好色のポルノ作家である。

投稿: sasurainotomo | 2005/06/21 13:55

sasurainotomoさん
コメントありがとうございます。私も毎朝緊張しながら日経新聞を読んでいます。

投稿: たっくん | 2005/06/23 00:14

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