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2005/11/20

元気 五木寛之著

つい買ってしまいました。

五木寛之のこころと体のシリーズが初文庫化で平積されています。「大河の一滴」が「元気」の海に流れ込むという一連の流れになっています。「元気」は宇宙を創りあげた根源のエネルギーの大元の海だと考えています。死ぬということは、無くなるのではなく、元気の海に帰ることだと。

この本の中で一番共鳴したのは、

人間とは、
「からだ」
と、
「こころ」
と、
「たましい」
の三つからなる自然の一部である、と。

「からだ」と「こころ」があることに疑問を感じる人はいないでしょうが、「たましい」と聞いた瞬間になにかあやしげな新興宗教かなにかを想像する人が多いのではないでしょうか。これについて著者は、

しかし、私の確信するところだが、本当のことや、真実は、つねにどこかにいかがわしい感じをただよわせているものなのだ。一見、まともに感じられる話にこそ、じつは怪しいのである。

モノである「からだ」と「こころ」があって、モノではない「いのち」、言い換えると「たましい」、「潜在意識」や「根元」と呼ばれるものがそれらを支配している。自分とは「からだ」と「こころ」だけでできているのではなく、この二つのものを統合する自分があって初めて生きていると指摘しています。

中村天風の「成功の実現」にも同じことが書いてあります。病の身を引きずりながら、カリアッパ師と自分とは何かという問答をする中村天風も最初は体が自分と思っていました。そうではないと師からいわれた天風は心と答えますが、やはりそうではない。

「お前ねえ、もう少し頭がいいと思ったら、案外よくないな。心や体はね、お前でないってことはひと目で自分自身わかるはずだ」

考えたあげく天風は体も心も生きるための道具であることに気づきます。宇宙のなかに存在する生々化育のエネルギーである「気」が、現実の世界にその生命を表現しようとする場合に必要な道具として与えられたのが肉体と心なのです。

「病は気から」といいますが、忘れていれば治るのが病気。

「たましい」という言葉でなくても、宇宙を創りあげたスーパーパワーが自分を作っている、たとえ信じられなくても、そう考えた方が気が楽になることが多いのではないでしょうか。

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