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2009年2月の1件の投稿

2009/02/22

「陽はまた昇る」 佐々部清監督(2002年公開、東映)

「陽はまた昇る」のDVDを見た。ビクターのVHS開発物語。

当時赤字部門だったビクター横浜営業所のビデオ事業部へ異動を命じられた加賀谷静男(西田敏行)。

事業部経営は初めて。

ビデオ事業部は、不良品の返品続き。赤字部門でいつ閉鎖されてもおかしくない。

人員削減をせずに、新規事業で打開を目指す。

業務用ビデオを家庭に持ち帰った際、テレビ番組を録画して近所の人が「私の彼は左利き」を見ながら歌うのを見て、家庭用ビデオは絶対に成功すると確信する。

たった4名の開発要員で、家庭用ビデオ開発は遅遅として進まない。

ソニーは先行してベータマックスを開発。しかし録画時間は1時間だった。ビクターは2時間録画を目指してぎりぎりの努力を続ける。

ようやく開発にめどがたった。

次はグループ作り。せっかく開発した技術を自社だけではなく、仕様を公開し家電各社に製造を呼び掛けた。

しかし通産省は消費者の混乱を招くとして仕様の統合を迫る。

すでに発売しているソニーのベータマックスへの統一を迫ってくる通産省に対して、消費者はビクターの2時間録画方式を望んでいる、と訴えた。

政府の圧力に対してどうしたらよいかと悩む事業部長に対して、次長は松下さんに直訴しましょう、と提案した。

それから車を飛ばして大阪まで出かけ、朝駆けで松下幸之助にVHSの採用を呼び掛けた。

その努力が実り、松下はビクター方式を採用。

11月に方式統一を呼びかける通産省に対し、ビクターは10月31日にVHSを発売。

秋葉原に500台のVHSを並べるために徹夜で生産する従業員たち。

その後のVHS対ベータの結果は知っているが、これまでの激しい争いがあったことは知らなかった。

加賀谷静男がいうのなら、ついていこう、従業員全員をそういう気持ちにさせた。感動の物語だった。

久し振りに良い映画を見た。

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